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エクイティ・ファイナンスとデット・ファイナンスとは何かを明らかにしたうえで、それぞれどのよう な資金調達方法があるのか、また、どのような特徴があるのかについて、まとめなさい。表を作成して もよいが、必ず文章による補足説明を付けること。

 

 

 

 

です。

  • 株式を発行することで資金を調達するエクイティ・ファイナンス
  • 金融機関や投資家からお金を借り入れることで資金を調達するデット・ファイナンス

 

 

 エクイティ・ファイナンスとは株式を発行することで資金を調達することを指す。エクイティファイナンスで調達した資金に関しては、原則として返済義務がなく、利息もない。また、エクイティファイナンスを通して資金調達することで自己資本比率が上昇し、銀行や他の企業からの評価が向上したり、将来性があると認められやすくなる。エクイティファイナンスで増資をする方法は4つある。1つ目は時価で新株を発行し、資金調達をする公募である。2つ目は新株を発行する際に、その割り当てを受ける権利を、既存株主に保有株数に応じて与える株主割当増資である。3つ目は株主であるかどうかを問わず、特定の第三者に新株を引き受ける権利を与えて増資する第三者割当増資である。4つ目は一定の価格で発行する企業の株式に転換できる権利がついた転換社債を発行する転換社債型新株予約権付社債である。

 デット・ファイナンスとは金融機関や投資家からお金を借り入れることで資金を調達することを指す。エクイティファイナンスに対して、デット・ファイナンスは将来的に返済義務を負い、返済期限や利息がある。また、自己資本比率が低下するため銀行や他の企業からの評価が下がる恐れがある。ただし、しっかりと返済を行えば、その記録は返済実績として残されて金融機関から評価され、融資を受けやすくなるメリットがある。また、デットファイナンスは株式を手段とした資金調達ではないため、資金調達を行った後に経営者が経営権を握った状態を維持することができる。デットファイナンスによる資金調達手段は数多くあるため、代表的な7種類を挙げる。1つ目は公的機関による融資、公的融資である。2つ目は民間の金融機関からの融資、銀行融資である。3つ目は事業会社が事前に発行金額や期日・利息などを決めたうえで債券を発行し、一般の投資家に売ることで資金調達をする普通社債である。4つ目は公募の手続きが不要で中小企業では金融機関・信用保証協会などが償還について保証する形式がメインの私募債である。5つ目は公開市場にて割引形式で発行する無担保の約束手形、コマーシャルペーパーである。6つ目は複数の銀行から組成されるシンジケート団から融資を受けるシンジケートローンである。7つ目は融資を受けたい企業と資金を提供して利益を得たい投資家をマッチングするサービス、ソーシャルレンディングを介した資金調達である。

 

 

 

 

 

② 法人企業統計調査(インターネットで利用可能なデータベース)の時系列データまたは個別企業の有価 証券報告書、決算短信などの会計データ(どれを使ってもよいが参考文献として必ず明記すること)を用 い、2011 年度、2016 年度、2021 年度の資本合計(総資本・負債純資産合計)と株主資本(純資産でも良 い)の金額、有利子負債(短期及び長期の借入金と社債の合計)の金額を調べ、それぞれまとめなさい。法 人企業統計調査のデータを使う場合は、金融保険業を除く資本金 10 億円以上の企業のデータを使うこ と。個別企業についてでも大企業全体についてでもどちらでもよい。

 

 

明治ホールディングス株式会社の有価証券報告書を基にデータをまとめる。

 

2021年

 

 

2016年

 

2011年

 

 

 

 

ホールディングス株式会社 有価証券報告書 2010年 

https://www.meiji.com/investor/library/securities/2010/pdf/securities_2010_04.pdf

 

ホールディングス株式会社 有価証券報告書 2015年 

https://www.meiji.com/investor/library/securities/2015/pdf/securities_2015_04.pdf

 

ホールディングス株式会社 有価証券報告書 2021年 

https://www.meiji.com/investor/library/securities/2021/pdf/securities_2021_04.pdf

 

 

 

③ ②のデータを使い、各年度の資本合計に占める株主資本(または純資産)と有利子負債の割合を計算し、 各年度の特徴(金額及び割合の両方を含む)を説明しなさい。この間における資金調達の変化(金額及び 割合の両方を含む)を説明しなさい。

 

④ ③の変化はどのような要因が影響していると考えられだろうか。また、このような変化は、特に上場会 社と投資家との関係にどのような影響を与えると考えられるだろうか。自分の考えをその理由とともに 説明しなさい。必要に応じて、根拠となるデータを示して説明すること。 3